看護部長挨拶
団塊の世代が75歳以上となる2025年を迎え、釧路管内は高齢化率が40%を上回る地域も少なくありません。医療法人東北海道病院では2024年9月に地域包括ケア病棟を増床し、地域住民の皆様をより受け入れできる体制を整えております。
整形外科は、ADL(日常生活活動)の低下を招く疾患が多くあります。高齢化に伴い、骨粗鬆症による骨折も増加しており、当院では看護師3名の骨粗鬆症マネージャーが中心となり、入院から退院、その後の通院までの多職種における骨粗鬆症患者への関わりの中でのコーディネーター役として活動しております。また、在宅復帰支援に関して、入退院支援部門は事務部と看護部が管理し、入退院支援部門に専従の看護師を配置しております。各病棟では当院独自のADL評価表を用いた多職種カンファレンスを実施し、患者様・ご家族様への退院後の生活の支援を実施しております。
人はだれ一人ひとりとして、おなじ人はおりません。その人だけの人生に関わることができる看護職として、私たち看護部は患者様・ご家族様の心に寄り添い、その人らしさを大切に、かつ重要視した関わりを実践していきます。患者様だけではなく、ご家族様のお気持ちも大切に考え、また、在宅介護関係者との連携を図る看護を実践していきます。そのために、専門性を備えるだけではなく他者の気持ちに共感できる看護師の育成を目指しています。
当院看護部は、看護部理念のもと、「自分達で考え根拠ある看護が実践できる、そして私達が行う看護に責任を持つ」「患者様やご家族様に寄り添う気持ちを忘れずに安心安全な看護を提供する」「明るく楽しく元気に働ける職場つくり」を管理職一同心掛け、教育体制を整えております。私は、職員が安心して働ける環境をつくり、職員とのコミュニケーション・職員との協働を大切にしていきたいと考え日々尽力しております。
令和7年5月 | ||
医療法人東北海道病院 | 看護部長 認定看護管理者 骨粗鬆症マネージャー | 吉岡 留美子 |